５月 活動報告

お知らせ

①　台湾から返還された琉球人遺骨について琉球朝日放送が報じていますので、どうぞ御覧下さい。返還にあたって、松島泰勝が代表を務める琉球民族遺骨返還研究会が台湾の中華琉球研究学会に働きかけ、同学会が高金素梅立法院委員を通じて台湾政府に返還交渉をして下さいました。台湾の皆様に心よりお礼申し上げます。

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②　琉球朝日放送が昨年12月の提訴の際に報じたニュースです。同社は、琉球新報、沖縄タイムスとともに、継続的にこの問題について取材しております。松島泰勝も心より感謝します。

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③ 沖縄タイムスに、琉球人遺骨返還訴訟を支える会/琉球・沖縄主催の結成総会の記事が掲載されました。松島泰勝も同会には大変お世話になっています。どうぞ皆さんも、同会の会員になって裁判を支えて下さい！

琉球人遺骨返還訴訟を支える会/琉球・沖縄のウェブサイトはこちら。

５月のイベント

京都大学新聞に、「アジア人文学の未来」を語る前に京大はすべきことがあると、松島泰勝はインタビューの中で論じました。

松島泰勝と木村朗さんが編著した本書の増刷が決まりました！本書の読者、寄稿者、書評して下さった方、訴訟支援の方々に心よりお礼申し上げます。学知の植民地主義が大きな注目を集めています。まだお読みでない方は是非、お手にお取り下さい！

琉球新報に、金城実さんと松島泰勝が天皇、天皇制と琉球との関係について議論したシンポに関する記事が掲載されています。どうぞお読み下さい。

第2回目口頭弁論

京都地裁で第二回目の口頭弁論が行われました。松島泰勝は、整理券や傍聴券配布、金属探知機での検査を初めて受けました。傍聴席で拍手をすると意見陳述が中止されるというピリピリした状況で裁判が始まりました。

最初に弁護団が第１準備書面要旨陳述書を読み上げました。毎月の弁護団会議に松島泰勝も参加して、京大答弁書への反論を考えてきました。また、琉球で亀谷さん、玉城さんとともに、反論のための資料を集めて弁護団に提供しました。原告団、弁護団の熱い思いが準備書面に込められています。

次に玉城さんが意見陳述をされました。金関は、琉球併合後の不平等な関係を利用して子孫の許可なく先祖の遺骨を盗掘した「盗人」であると明確に指摘しました。遺骨返還を拒否している京大は共犯者なのです。松島泰勝は感動しながら陳述を拝聴しました。

琉球人遺骨返還訴訟を支える会/琉球・沖縄の玉城・事務局長です。今年3月18日に台湾大学から返還された琉球人遺骨との面会、慰霊祭の挙行、再風葬を求める運動、今帰仁村でのシンポ等について話して下さいました。

琉球人遺骨返還を求める奈良県会議の崎浜共同代表です。前回同様、被告席には京大の代理人しかおらず、なぜ京大当局者が席にいないのかと怒りの声を挙げました。琉球から玉城さん、亀谷さんが来て原告席に座っているのです。松島泰勝も京大当局は裁判所においても琉球人を侮辱し続けていると怒りました。

関東での遺骨返還訴訟支援会の大仲代表です。先月、一坪反戦地主会関東ブロック主催の「沖縄から考える天皇制」のシンポで松島泰勝は報告する機会を頂戴し、その際、訴訟支援の会が正式に設立されました。大仲さんは与那国島出身で、私が学生時代からお世話になっています。

No Base!沖縄とつながる京都の会の大湾代表世話人です。明日、同会主催の集会で松島泰勝は遺骨問題について報告します。大湾さんは私が京都沖縄県人会入会の際に保証人になって下さいました。遺骨盗掘問題は植民地主義の問題であると主張されました。私も常に励まされており、感謝申し上げます。

No Base!沖縄とつながる京都の会

５月20日、京都で下記のような集会で松島泰勝が琉球遺骨返還運動について報告しました。集会を企画して下さった大湾さんに感謝申し上げます。

人骨問題を考える連絡学習会＠京都大学

京都大学、同志社大学の研究者の方々のご努力で、松島泰勝は、京大内で琉球人遺骨問題について報告、議論をさせて頂く予定です。心よりお礼申し上げます。本問題に関して最初の京大内での学習会ですので、是非、皆様ご参加下さい。

５月７日に京大で遺骨返還問題について講演をしました。130名以上の方々が参加して下さいました。これまでこの問題で来た時には大学当局によって一蹴されるという差別を受けてきた者にとって貴重な「対話」の機会でした。実行委員会の皆様に感謝します。

訴訟支援全国連絡会の山内事務局長が、遺骨返還運動の社会的意義についてお話して下さいました。心に響くお話でした。来場者の方々からは訴訟支援のための多くのカンパを頂戴しました。原告団長として松島泰勝は心よりお礼申し上げます。

松田さんとは学振の研究会で松島泰勝が本問題について報告した時にお会いしました。文化人類学者として京大当局の対応の酷さを、国際的な潮流、学会動向から明言されました。この問題が植民地主義の問題であると考える教員が増えることを期待します。

冨山さんとは、2年前に本問題について初めてのシンポを同志社大学で開催した際に大変お世話になりました。京大が琉球人を遺骨を返還しない背景にある学知を巡る資本主義の欲望について話されました。本問題は政治経済的な問題でもあるのです。

最後の質疑応答の際、様々なご意見や質問が寄せられました。アイヌ民族の青年も質問して下さいました。中には金関や京大当局の行為を正当化する京大教員もおりました。松島泰勝は、今後とも、そのような方とも真摯に対話したいです。

駒込さんには、2年前に松島泰勝が提出した２回の「人骨実見申請書」の保証人になって下さり、今回の学習会での会場設営、チラシ作成、資料印刷等、大変お世話になりました。吉田寮問題、立て看問題等、学生とともに行動する研究者です。

学習会終了後、ある京大生が「金関は盗掘者でない」と言った教員と何時間も話してくれました。その内容を交流会で聞いて、琉球人の人権を無視して研究しても問題ないとする研究者は、琉球人の人権を無視して基地を建設する日本政府と同じだと松島泰勝は思いました。植民地主義と我々は闘っているのです。

5.12　奈良県集会

琉球人遺骨返還を求める奈良県会議、奈良ー沖縄連帯委員会、沖縄の高江・辺野古につながる奈良の会、多文化共生フォーラム奈良の主催、奈良平和フォーラムと部落解放同盟奈良県連合会協賛の集会で松島泰勝は琉球人遺骨問題の講演をしました。感謝します。

崎浜さんが最初に、現在の辺野古闘争の現状と今後の方向性について報告されました。長年、奈良を中心とする関西で琉球人の人権回復運動を、被差別部落、在日コリアンの方々と連帯しながら進めて来られた崎浜さんのお話を松島泰勝は敬意をもって拝聴しました。

琉球人遺骨返還を求める奈良県会議の金井事務局長が、琉球人遺骨返還運動の経過を報告されました。松島泰勝は金井さんから訴訟へのカンパを頂戴しました。訴訟全国連絡会に責任をもってお渡しします。心よりお礼申し上げます。

今帰仁村シンポジウム

今帰仁でのシンポにおいて、訴訟を支える会の方々が各地での横断幕の掲示、チラシ配布をして下さいました。松島泰勝は心よりお礼申し上げます。

今年の1月にも今帰仁村で意見交換しましたが、今回は大きなホールで大学による遺骨盗掘問題について説明、報告させて頂きました。松島泰勝はこの幟を見ると力が湧いてきます！

最初に、松島泰勝が百按司墓琉球人遺骨問題の歴史的、社会的背景と題する講演をしました。多くの参加者が、この問題を自分たちの地域の問題として真剣に聞いて下さいました。

次に多嘉山さんがこの問題の本質をパワポで分かりやすく話して下さいました。琉球人全体の自己決定権にとって、基地問題とともに遺骨盗掘問題が非常に大切な問題であることが明らかになりました。多嘉山さんの情熱と行動力に松島泰勝も感動しました。

次に、亀谷さんと、たまぐしくさんが、第一尚氏の子孫、原告としての思いを話されました。遺骨の祭祀承継者であるお二人のお話に松島泰勝は心を打たれました。青いシャツを着けた命どぅ宝の会の皆様がご尽力して下さいました。

琉大で行われたシンポにおいて、最初に、高良さんが選挙運動でお忙しい中、琉球人遺骨盗掘問題の重要性について話して下さいました。当選後は、国会において本問題を訴えて欲しいと松島泰勝は願っています。

次に前田さんが先住民族の遺骨返還が国際的な潮流であることを、特にニュージーランドの事例に重点をおいて話して下さいました。今年初め、前田さんは国連人権理事会において、アイヌと琉球の遺骨返還を訴えました。この日のために、お忙しい中琉球に来て話をして下さり、松島泰勝は感謝しております。

次に新報の宮城さんが、2年以上前から継続的に琉球人遺骨問題を取材されてきた視点から話されました。松島泰勝も宮城さんから何回か取材を受けましたが、本問題に対する宮城さんの深い思いと分析、国際的な広い視野、行動力に感動しています。

次にタイムスの与那嶺さんが、ご自身の近現代琉球社会経済史研究の蓄積に基づいて、黒岩恒による琉球地名の日本語化、百按司墓からの盗骨等について報告しました。松島泰勝は与那嶺さんとは南灯寮時代からの付き合いがありますが、近年の『月刊琉球』誌上の論考には目を見張るものがあります。

琉球大学でのシンポで原告として亀谷さんが大学による遺骨盗掘問題を訴えました。松島泰勝は亀谷さんから様々な面で助けられ、励まされています。

次に、たまぐしくさんが、原告として遺骨盗掘問題を訴えました。5月の京都地裁でのたまぐしくさんによる意見陳述に松島泰勝も大変、感動しました。たまぐしくさんの、強靭な意志と行動力に私も大変、力を得ています。

次に、命どぅ宝！琉球の自己決定権の会の共同代表である与那嶺さんが、自己決定権の観点から遺骨問題の不正義を訴えました。鹿児島県による歴史修正主義批判等、他の問題でも松島泰勝は与那嶺さんと連帯しながら活動し、励まされています。

琉球人遺骨返還訴訟を支える会/琉球・沖縄の事務局長の玉城さんが、訴訟支援者として訴えました。5月口頭弁論、6月の今帰仁でのシンポ、8月の訴訟合宿等、原告団長として松島泰勝も玉城さんを初めとする支える会の方々に大変お世話になっています。

大阪で行われた玉城知事と語る会において、遺骨返還訴訟連絡会の山内事務局長が通信『ゆいまーる』を手渡しました。また丹羽弁護団長が本訴訟の意義について説明して下さいました。遺骨の再風葬という我々の思いが知事の心に届くようにと松島泰勝は願っています！